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「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました

「「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました 」という本を読んだ。

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妻が図書館で借りてきた本になるが、先に読んでしまった。

 

内容は、75歳で一人暮らしをしている母親 晴恵の元に、大学進学をめぐる意見の食い違いから「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残して家を出て以来、ほとんど音信不通だった55歳の一人息子 達彦が突然帰ってきたことから始まる親子のヒューマン系小説となる。

 

達彦「俺、離婚することにしたから。今日からここに住むわ」

晴恵「ええっ!? 離婚!?」

 

離婚原因は? これからどうするつもり? 聞きたいことは山ほどあるのに言い出せないまま始まった母子生活。おっかなびっくり息子の胸の内を探り、嫁を訪ねて探偵よろしく事情を聞くが埒はあかず…そんな中、ひょんなことから息子と二人で九州旅行に行く羽目に。。

終活を意識した後期高齢者の母親と初老の一人息子の行く末をめぐるドタバタ劇。

 

それにしても、凄いタイトルだ。

 

本書の個人的評価は5つ星中…

⭐️⭐️⭐️ 星3つ!

疎遠な母親がいる人にこそ読んで欲しい小説である。

 

《本書の情報》

タイトル:「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました
著者:保坂 祐希
初版:2023年4月26日
出版社:講談社