Kindle Unlimitedで「[禅的]持たない生き方」を読み終えた。
本書の著者は金嶽宗信(かねたけそうしん)という臨済宗大徳寺派香林院の住職である。
実際に厳しい修行を経て住職になられた方の書いた本なので「禅」の考え方に説得力がある。
たくさんのものに囲まれているよりも、何も持たないほうが、人生うまくいく。
いらないものは、いさぎよく捨てる。
そもそも、はじめから持たない。後ろ向きな感情も、よけいな人間関係も。
上記のような[禅的]な考えに基づいたシンプルな生き方を説いており、一種の断捨離の本と言える。
物が捨てられなくて、家中に物があふれている方や、私のように物欲にまみれている方にぜひ読んで欲しい本である。
本書に書いてある内容をすべて実践する必要はないと思うし、実践したらそれこそお坊さんになってしまうので、自分にできることから対応していけば良いだろう。
Quote -
自分の体を「大切な道具」というふうに自覚しているでしょうか?
「本来無一物」という言葉があります。自分が所有するものは本来、一つもないという禅の言葉です。
この体でさえ、自分のものではなく、借りものなのです。死んでしまえば、体も持ち歩くことはできません。
この人間が持っている、いちばんすばらしい道具のありがたさを、私たちはついつい忘れてしまいがちです。
ぜひ、日々この体をいつくしみ、丁寧に扱って、大切に使っていきたいものです。
つねに主体性を持った人間であれば、どんな場所にいようとも自分が主人公で、生きがいのある人生を送ることができるのです。